鎌倉ビールの特徴

人それぞれ性格がちがうように、ビールの味にも個性があります。
まずは、鎌倉ビールをひと口飲んでみてください。
いつものビールとは、「何かちがう」と感じてくださるはずです。その「何か」とは?

鎌倉ビールってどんなビール?

鎌倉ビールの大きな特長は、豊かな香り、芳醇な味口、そして余韻を楽しめる点です。
一般的にビールといえば、香りが穏やかで、のど越しがよくすっきりしている印象があるかと思います。

では、鎌倉ビールはというと・・・。
麦芽の豊かな甘みと旨み、程よいホップ由来の苦味、ホップや酵母由来のビールに与える様々な香りの印象を、それぞれの特徴を活かしながら調和させた、気持ちがほっこりする余韻が楽しめるビールです。

そして、ビール本来のもつフレッシュ感を味わっていただくために、酵母をろ過せず、生きたままの状態で瓶詰めします。

名越坂ブルワリーのビール造りは、ほとんどが人の手による手作業です。だからこそ、日々ビールを「育てる」という思いで、妥協のないビール造りができるのです。
人とビールの至福の出会いを求めて、わたしたちの夢はまだまだ広がります。

吟味を重ねた3つの原材料

鎌倉ビールの原料の基本は「麦芽(モルト)」「ホップ」「酵母」。
鎌倉ビールの3本柱は、ビールのベースになるピルスナーモルト、色や風味に特徴を出すクリスタルモルトなどの麦芽。そして、良質なファイン・アロマホップと、ビール造りに欠かせない酵母です。

麦芽とホップ・水を使って作る麦汁に「酵母」が加わることで、アルコールが発生し、ここから約1か月じっくり熟成させて、鎌倉ビールが誕生します。

こだわりは、ビタミンE、ミネラルを多く含み、整腸作用のある酵母を、ろ過せずそのまま閉じ込めてあること。大切なものは無駄にしません。

醸造担当スタッフの熱い戦い!

鎌倉ビールの醸造設備は、オーストラリア製。創業時に現地の技術者を呼び寄せ、組み上げました。
仕込み作業のほとんどが手作業になるため、体力勝負です。そして一番辛いのがその暑さ。高温の蒸気に包まれ蒸し風呂状態の仕込み作業は、夏場は室温が40度を超えることも。まさに、暑さとの闘いでもあります。
そんな作業も明るい笑顔で取り組めるのは、熱い思いがあるから。
スタッフの夢は、「もっと美味しいビールを!」。そして「仲間との和が深まる対話のはずむビールを!」・・・造り手がビールに託す熱い想いは、いつかきっと日本のビール文化の熟成につながっていくはずです。

鎌倉ビールの酵母

ビール酵母は5~10ミクロンほどの大きさなので、ビール酵母が活動しているところを肉眼で確認することは出来ません。ですから、「鎌倉ビールは酵母が生きています。」と言われてもなかなか理解しにくいと思います。

ビールとは「穀類の糖分を酵母によって発酵させたアルコール飲料」なので、本来ビールには酵母が残っているはずなのですが、酵母を生きたまま残すと品質を安定させておくのが難しく、賞味期限を長くとれないというデメリットがあるため、大手メーカーでは酵母を完全にろ過、殺菌しています。ビールに生きた酵母を残すということは、賞味期限が短く、新鮮なうちに飲まれる地ビールだからこそ可能なことと言えます。

酵母にはビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、ビオチンなどのビタミンB群をはじめ、タンパク質、ミネラル、必須アミノ酸などが豊富で、かつバランス良く含まれています。特にビタミンB群は他の食品に比べて多く含まれ、ビタミンB1欠乏症による脚気予防や美容に優れています。ビール酵母がニンニクの臭気成分を吸収し、ニンニクの臭いをやわらげる効果があることも発表されています。しかし、酵母を生きた状態で取れる食品はそう多くはありません。

ビール酵母は「糖分をアルコールと炭酸ガスに分解する働きを持つ発酵菌」で、大きく分類すると「上面発酵酵母」と「下面発酵酵母」に2種類に分けられます。通常鎌倉ビールが使用しているものは、フルーティー、エステルなどと表現されるフレーバーを生成する特徴を持つ「上面発酵酵母」です。

鎌倉ビールは大手メーカーのビールと比べるとやや濁っていますが、これはビールの中に酵母が浮遊しているためで、瓶底の澱のようなものは浮遊していた酵母が沈殿したものです。ビールをつくるためには麦汁1ml中に5000万個以上の酵母を添加しますが、発酵が終了するころには2~4倍に増殖しています。熟成させる前と、瓶・樽詰めされる前に不必要な酵母は数回取り除かれますが、ビール中にはまだまだ酵母が浮遊していて、多いものでは製品ビール1ml中に1000万個以上の酵母が含まれています。特に、ケグ詰めの鎌倉ビールはタンクからそのままの状態で詰められたものなので、瓶詰めされたものよりも自然な形で酵母が残されています。

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